★2012年8月、およそ6年ぶりに中国上海に帰ってきました!このブログは「AZU」が綴る、上海(サンヘー)滞在記録。ワクワクの上海生活、まるごとお届けします。ほらね、生きてるってこんなに可笑しい★


by azu-sh
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玄関には喜びが二つ?<中国ホームステイ⑤>

 「双喜」(喜という漢字を横にふたつ並べてひとつの文字とする一種のデザイン。おめでたい意味で用いる)の赤い文字が玄関のドアに貼られていた。入り口からしていかにも典型的な中国人家庭という感じである。大家さんのおばさんがはにかんだような表情で迎えてくれた。奥には、誰が来たのか興味津々なのに難しい顔をして新聞を読むふりをしているおじさんの姿が見えた。
 「この部屋ですよ。今年の六月まで長男が使っていたんですけど、家を買って結婚して出て行ってしまったので今は夫婦二人だけなんです。この部屋眠らせておくのももったいないし、誰か下宿人が来てくれたらと思いまして……」。家全体の間取りは2DK、決して広くない。玄関を開けるとそこは石造りの流し台がついたキッチンとささやかなダイニング、ダイニングを挟んで広いほうの部屋に夫婦が住み、狭いほうの部屋が子供部屋というわけだ。狭いといっても畳でいったら六畳くらいだろうか。築二十年以上というだけあって建物の作りはかなり古く、内装もごく質素である。けれど、弱々しい蛍光灯が照らし出すキッチンには無駄がなく、清潔だ。年代物としか思えない家具や調度品の真ん中に、真新しい巨大テレビが置いてあるのが少々滑稽だった。
 子供部屋にはセミダブルのベッド、勉強机、丸テーブルと二つの椅子、レトロな背高扇風機、コートかけ、小さな収納チェストらが所狭しと置かれ、これでは床があまり見えない。でも必要なものはだいたい揃っているし、エアコンもついている。部屋は独立していて鍵がかかるようになっているし、最新式とは言いがたいがトイレもシャワーも一応屋内にある。
 「家賃は光熱費込みでひと月650元。エアコンもついてるし、鍵もかかるし、静かな環境でいいと思うわよ~」と不動産屋のおばちゃんが太鼓判を押した。

 「ここ、いいんじゃない?あづ。大家さんたちもよさそうな人だし。ここに決めたら?」とリサコさん。「で、でも……」わたしは誰かとの共同生活だけはごめんだ、と思っていたが、まして子育てを終えた中国人老夫婦との同居など生まれてこのかた想像したこともなかった。しかし待てよ、わたしの当初の希望条件は……?「独立したワンルーム、バストイレ付、キッチン付、家具付、防犯上問題がなく、衛生的で、交通の便がよく、大家さんがいい人でおまけに家賃はひと月1000元(→750元に変更)以内♪」……あ、もしかしてこれは初めてのドンピシャ物件ではないだろうか。
 どうせ永遠にここにいるわけではないのだ、どうしてもいやだったらまた引っ越せばいい。三ヶ月とか長くて半年、中国人ローカル家庭にホームステイ体験とでも思えばいいのだ。そういえば、アメリカやオーストラリアなどと違って中国では一般家庭でのホームステイ受け入れなどめったにないと聞く。生きた中国語を学ぶチャンスだし、家庭料理なんかも習えちゃうかもしれない。考えてみたら、そんなに悪い話じゃない。何と言っても家探し&引越しのリミットはもう今週中なのだ。よし、決めた!
 「あづと言います。ここでお世話になります、よろしくお願いします!」
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by azu-sh | 2006-04-09 10:21 | 「あづ」の中国ホームステイ