神様への手紙 <「あづ」の「うつ」(20)>
2006年 07月 18日
誰にぶつけてよいやらわからない複雑な思いが、行き場を求めてうごめいていた。ある日、わたしは突然思いついて神様に手紙を書くことにした。神様だから、実際に投函する必要はない。演技する必要もなければ隠し事をする必要もない。何せ相手は神様だから、どう演技したって見破られるのがオチだろう。一体どんな出だしで書けばいいのか悩みながらも、わたしは神様に手紙を書き続けた。誰か読んでくれる相手を想定して書くだけで、日記よりずっと気持ちよく表現できるということに気がついたのだ。
神様、天からわたしをご覧になってどうお感じですか。
あなたの目にわたしはどう映っていますか。
わたしは病気に気づかなければ良かったと思っています。
どうかわたしのことをお許しください。
途中で放り投げたわたしをお許しください。
本当にごめんなさい。もう自分に力がなくなりました。
周りに気を使わせ不快な思いをさせている自分を
受け入れることができません。
わたしのために時間や体力を使ってくれた多くの仲間たち。
わたしが奪ってしまった彼らの貴重なものを
倍にして返してあげていただけますか。
胸が苦しいです。神様、こんなわたしでごめんなさい。
どこから手をつければよいのかわかりません。
治りたいのか治りたくないのか自分でもわかりません。
何かを考えたり選んだり決めたりできません。
だからわたしにわかりやすく教えてください。お願いです。
自分が自分のこときらいでどうにもなりません。
神様、わたしは悲しいです。すごく悲しいです。
神様はわたしの手紙をちゃんと読んでくださったのだと思う。友人たちを通して、わたしが必要としていた導きや情報が次々と与えられるようになったからだ。以前、「薬の力を借りなさい」というアドバイスをくれた先輩からはこんなメールが届いた。
『(前半省略)…自殺願望と自殺未遂は風邪と肺炎くらい、いやもっとそれ以上の開きがあるみたい。そこまで追い詰められたあづは自分の努力ではどうしようもない状態だったと思うよ。自分を責めちゃう気持ちが起こるのは仕方がないと思うし、同じ立場になったらみんなそう感じると思う。でも責めてもいいから人にちょっとずつ甘えて頼ったらいいよ。落ち込んでもいいから自分のこと客観的に見て毎日の変化を何か見つけて、それを教えてくれない?』
うつの時期って楽天的な励ましの言葉が一番心に突き刺さるものだ。うつ状態の時にはジョークなんか通じなくなっているのだ。でも彼女が送ってくれたメールは事態の深刻さを認めてくれたうえで現実的な提案をしてくれている。とても心が安らいだ。
そして、こんなメールも届いた。わたしのことを幼稚園の頃から知っていて、娘のようにかわいがってくれた人からだった。その家の長女がやはり気分障害で治療を受けているのだが、今とても良い医師に診てもらっていると言う。「通うには少し遠いけど、本当にすばらしい先生だからあづちゃんもぜひそこに行ってみなさい」と勧めてくれた。実は、この親切な友人の紹介のおかげで、わたしはついに心を許せる医師に出会うことができた。大きく回り道をしたけれど、トンネルは行き止まりではなかったのだ。
「あづのうつ」体験記、まだまだ続きます…。
【ここまで読んでくださってありがとうございました。一気に10編投稿したので、ここでいったん「うつシリーズ」はお休み。今後しばらくは“サンヘー情報”に戻ります♪うつ病体験記の続きはそのうちまた更新しますね。】
神様、天からわたしをご覧になってどうお感じですか。
あなたの目にわたしはどう映っていますか。
わたしは病気に気づかなければ良かったと思っています。
どうかわたしのことをお許しください。
途中で放り投げたわたしをお許しください。
本当にごめんなさい。もう自分に力がなくなりました。
周りに気を使わせ不快な思いをさせている自分を
受け入れることができません。
わたしのために時間や体力を使ってくれた多くの仲間たち。
わたしが奪ってしまった彼らの貴重なものを
倍にして返してあげていただけますか。
胸が苦しいです。神様、こんなわたしでごめんなさい。
どこから手をつければよいのかわかりません。
治りたいのか治りたくないのか自分でもわかりません。
何かを考えたり選んだり決めたりできません。
だからわたしにわかりやすく教えてください。お願いです。
自分が自分のこときらいでどうにもなりません。
神様、わたしは悲しいです。すごく悲しいです。
神様はわたしの手紙をちゃんと読んでくださったのだと思う。友人たちを通して、わたしが必要としていた導きや情報が次々と与えられるようになったからだ。以前、「薬の力を借りなさい」というアドバイスをくれた先輩からはこんなメールが届いた。
『(前半省略)…自殺願望と自殺未遂は風邪と肺炎くらい、いやもっとそれ以上の開きがあるみたい。そこまで追い詰められたあづは自分の努力ではどうしようもない状態だったと思うよ。自分を責めちゃう気持ちが起こるのは仕方がないと思うし、同じ立場になったらみんなそう感じると思う。でも責めてもいいから人にちょっとずつ甘えて頼ったらいいよ。落ち込んでもいいから自分のこと客観的に見て毎日の変化を何か見つけて、それを教えてくれない?』
うつの時期って楽天的な励ましの言葉が一番心に突き刺さるものだ。うつ状態の時にはジョークなんか通じなくなっているのだ。でも彼女が送ってくれたメールは事態の深刻さを認めてくれたうえで現実的な提案をしてくれている。とても心が安らいだ。
そして、こんなメールも届いた。わたしのことを幼稚園の頃から知っていて、娘のようにかわいがってくれた人からだった。その家の長女がやはり気分障害で治療を受けているのだが、今とても良い医師に診てもらっていると言う。「通うには少し遠いけど、本当にすばらしい先生だからあづちゃんもぜひそこに行ってみなさい」と勧めてくれた。実は、この親切な友人の紹介のおかげで、わたしはついに心を許せる医師に出会うことができた。大きく回り道をしたけれど、トンネルは行き止まりではなかったのだ。
「あづのうつ」体験記、まだまだ続きます…。
【ここまで読んでくださってありがとうございました。一気に10編投稿したので、ここでいったん「うつシリーズ」はお休み。今後しばらくは“サンヘー情報”に戻ります♪うつ病体験記の続きはそのうちまた更新しますね。】
by azu-sh
| 2006-07-18 07:49
| 「あづ」の「うつ」