★2012年8月、およそ6年ぶりに中国上海に帰ってきました!このブログは「AZU」が綴る、上海(サンヘー)滞在記録。ワクワクの上海生活、まるごとお届けします。ほらね、生きてるってこんなに可笑しい★


by azu-sh
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 今まで精神科で延べ十人ほどの医師に診てもらったわたしですが、最も強く印象に残っているのが上海市心理カウンセリングセンターの李医師です。日本風に『李先生』と呼びたいところですが、男性のように聞こえてしまうので『李医師』と呼びます。(“先生は”中国語では男性につける尊称)李医師はわたしより少し年上の女性で、理性的で落ち着いたプロフェッショナルなカウンセラー、若いのに威厳と存在感のあるカッコイイ女医さんでした。
 他の医師が、診断中わたしの顔も見ずにずっとカルテに経過を書き込みながら話を聞くのに対し、李医師はいつも手ぶらでカウンセリングを行いました。唯一手にしているのは小さなMP3。録音モードにし、「さぁ、始めるわよ」と60分間のカウンセリングが始まります。話すのは90%以上わたし。彼女は時々「そう、あなたはそれでどう思ったの?」「どうすればよかったと思う?」と話を誘導してくれるだけ。メモも取らずにまっすぐわたしの顔を見ながら話を聞いて、うなずき、笑い、わたしの中国語力が追いつかない時は助け舟を出してくれます。「あなたが言いたいのは、○○かしら?××かしら?」と単語を並べてくれるから、語彙の少ないわたしでも話がつながるんです。MP3に録音されたわたしの話を、後で自分の診療室に戻ってからカルテに書き起こすようです。「はい、今日はここまでね」と録音ボタンを切ると、ちょっと肩の力を抜いて一言二言、優しい声をかけてくれてカウンセリングが終わります。胸の奥につかえていたものをすべて吐き出せる貴重な時間で、李医師と話した後は毎回充実した穏やかな気持ちになったのを覚えています。

 李医師は時々宿題を出しました。わたしの聖書の裏表紙にまだ貼られたままの付箋には、「1.自分を描くこと 2.家と木と人を描くこと 3.旅行の計画を立てること」という李医師からの課題が書かれています。宿題が出されると、わたしはいつも喜び勇んで取り組んでいました。李医師の人柄がとても好きだったから、他の看護師さんたちには反抗していたけど、李医師にだけは尊敬とあこがれを感じていました。
 わたしが退院して帰国した後、李医師はメールをくれました。
『あづが新しい先生の治療を受けて元気になってくれるよう、期待しています。信じているからね。そしてあなたがいつ上海に帰ってきても李医師の診察室はいつでもここにあるから、忘れないで。』

 李医師とはそのまま四年半も音信不通でしたが、先週どうしても李医師と連絡が取りたくなり、わたしが上海で行っていた精神病院のホームページで探したら、よかった!まだ在籍している!急いで昔もらったアドレスにメールを送ると、即返事が返ってきました。
『何日か前に持ち物を整理してたら、以前あづからもらった雑誌を見つけたの。その後すぐにあづ本人からメールが来たからびっくり!結婚おめでとう!もしかしてお相手はカウンセリングの時よく話題にしてた、あの男の子かしら?』
 確かに、わたしはだんなのことよく話してたかも。(笑)
『実はわたしはあの翌年出産して、今は入院棟の担当ではなく薬の臨床研究室にいるのよ』
 えっ、李医師がママ?!…数ある患者さんの中からわたしのことをよく覚えていて、まるで、昔に戻ったかのように近況を話してくれる李医師にますます親しみを感じました。うれしかった!

 上海にいた時に受けた傷、負わせた傷を四年経った今、修復しつつあります。記憶もないままひどいことを言い放ち、意識のないまま悪いことを繰り返し、周りの人の気持ちも顧みず操られているかのように行動していたあの時期。その中で、わたしがネット上で傷つけてしまった女の子がいました。ずっと許しを乞いたい、関係を修復したいと思いながらも、彼女をさらに傷つけてしまうのが怖くて何もできなくて…。
 でもこのGWに、なんと彼女がはるばる300キロ(?)の道のりを電車でわたしの住む町まで会いに来てくれて!わたしの失言を「過去のこと」と笑い、今でもわたしを「友達」として受け入れてくれた彼女の心の豊かさに感謝しました。何年も絡まっていた糸をひとつほどくことができた気がしたよ。わたしのために選んでくれた、リラックマのおみやげもありがとう!(笑)

 求めてきた許し。探していた癒し。忘れがたい恩。心から湧く感謝。
 あづは一人でここまで歩いてきたんじゃない。
 李医師と心友のあなたが教えてくれた、本当の安らぎに浸っています。
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by azu-sh | 2011-04-30 13:02 | 「あづ」の「うつ」

学校が始まりました…☆

 うちの娘、「こうさ」です。上海地下鉄の人民広場駅から連れてきました。マックのハンバーガーが大好きです。サンへー生まれのウサギ、初登場!
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 今週から、職業訓練のパソコンスクールに通っています。月曜~金曜、9:30~16:30までの授業。もう普通の学生と変わらないじゃんっ!あづは一応主婦だから、買い物も行かなきゃだし家事もしなければいけないし、始まってみると超忙しくて…。それにお昼くらいに起き出す癖がついていたので、朝7時台に起きられない!眠い目をこすりながら登校し、必死に目を開けて授業についていく始末。でも、努力次第で四つくらいは資格が取れそうだし、失業保険の支給を受けるためにも毎日頑張るしかないです。

 最初はタイピングの練習なんですが、正しい指のポジションでキーボードを打つのがあんなに大変だとは。わたしは長年使ってきた自己流の指位置がどうしても直らない。特に小指とか使ったことなかったし。先生が読み上げるアルファベットや記号を次々打ち込んでいくんですが…、わたしはこれが大の苦手。
 「いいですか~いきますよ~。エフで、ブイで、ビーで、アールで、ポン!」
 最後の「ポン!」はスペースを打つんですが、その前にわたしは日本人が日本語で読み上げるアルファベットがどうも聞き取りにくいのです、ブイってなに?ヴィーがVじゃないの?じゃあ、ビーとブイとどっちがVに近い?そんなことを考えているうちに読み上げについていけなくなっちゃうんです。もっとダメなのが…、
 「はい、準備はいいですか~。セミコロンで、セミコロンで、エルで、セミコロンで、ポン!」
 これは笑いをかみ殺すのに大変で。だって「蝉転んで、蝉転んで、ポン!」に聞こえるから、「だるまさんがころんだ」を連想してしまい、結局大笑い。
 こんな調子でタイピング練習は、ちっとも進まず。先が思いやられます。

 試験をくぐり抜けて同じクラスになった仲間は、実に個性的な面々が揃っていて…おもしろいのはバックパッカーが多いこと。あづもそうですが、みんな自分のやりたいこと(世界中への旅、歌手になる訓練、服の製作とファッションショー、スポーツ観戦や指導、日本全国のライブ巡り、40過ぎての出産…など)に思いっきり時間を使ってきて、まともに就職していなかった人たち。でも「後悔してない!」と自信を持って自己紹介する彼らを見ていると、(そうだよな~、正社員で就職するだけが人生じゃないよね)と妙に励まされてしまうわたし。もちろん、正社員での再就職を目指して職業訓練に集まったわたしたちですが、逆に(型にはまらない人生でいいんだよ)と教えられているような感じです。就職にあぶれてはいるけど、決して「負け組」じゃない。そんな18人の仲間たちとこれから三ヶ月間、一緒に戦います。頑張るぞ!


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by azu-sh | 2011-04-23 11:23 | 「あづ」の一筆コラム

国境のない双子 SOLER

 2005年、わたしが上海でBGM代わりに流していたミュージシャンのトーク番組で、思わずテレビの前に座って見てしまったのが…どう見てもイタリア人のような風貌で流暢な中国語を操る二人の歌手。(ええっ?誰?これ?)…トーク番組を聴いていると、どうやら彼らはイタリアとミャンマーの血を分けたハーフの双子でなんとマカオ出身、母語の広東語に加え北京語・英語・イタリア語…など、確か七ヶ国語?!くらいを使いこなす、まさに国境のないスーパー双子だということがわかり、あづは興味津々。早速いつも行っている上海人民広場の来福士広場に行って彼らのファーストアルバム「太陽・双声道」をGETしたわたし。
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 双子はディノとジュリオといい、片方はなんとなくアジアっぽい顔、もう一人は完全にラテンっぽい顔をしている。CDを聴いてみると、やはり香港で売り出したアルバムだけあって広東語&英語曲ばかり。言葉がわからなくても流しているだけでカッコいいんですが、その中でも北京語で歌っている「陌生人」がすっかり気に入ってしまったわたし。恋人が「陌生人」(見知らぬ人)になってしまう、失恋の悲しみをこんな叫びにもできるんだ~、と詞の意味がわかると余計切なくなっちゃうんですよね。
 「海啸」(津波)という曲もあったので思わず改めて聴いてしまいました。
「津波や山崩れでさえ ぼくを後ずさりさせっこない この星を探し続けるぼくを 凍えたって重くたって前方は疑問符だらけで 喜んで守り続ける 猛り狂う暴風だってぼくを倒せやしない」
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 デビュー1年半で香港コロシアムでのライブ(ミュージシャンとしては史上最短!)に至り、中華圏で異色な旋風を巻き起こしたSOLER。ファーストアルバムから彼らを応援しているあづとしては、イタリア語の歌も歌ってほしい…いや、ミャンマー語も聴きたいなぁ~♪ 今はどんな活動をされているのかよくわかりませんが、うちでは今日もSOLER旋風^^
 ★ぜひ聴いてみて!青字をクリックすると聴けます♪
陌生人
海啸
失魂

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by azu-sh | 2011-04-18 14:51 | 「あづ」の中華芸能コーナー
 かなり期待薄でしたけど、職業訓練校は無事合格し、入学できることになりました。来週から三ヶ月、土日祝をのぞく毎日9:30~16:30までみっちり授業…というハードスケジュールですが、「授業中起きてる」…いや「ちゃんと資格をモノにする!」のを目標に、はりきって行ってきたいと思います。四月は楽しい予感のする新学期だもん、がんばるぞ!
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 今回、Webデザインや画像編集、ホームページ作成などを学ぶコースに入学するのですが、わたしがこれを勉強したかったのは、上海でアルバイトしていたのが日系の広告デザイン会社だったからです。日本人のデザイナーさん二人、中国人のデザイナーさんが一人、総務担当が一人、その他バイトがわたしを含めてチラホラ…という小さな会社でした。「上海で音楽教室を開くからロゴをデザインしてほしい」「上海で広告代理店を出すから会社のホームページを作ってほしい」「上海の無料情報誌に日本料理店の広告を載せたいからデザインしてほしい」…そういう注文が次々入り、デザイナーさんたちがそれぞれパソコンに向かって作品を仕上げていく、出来上がったものを持って先方に伺い、決まることもあれば流れてしまうこともある。そんな、パソコンを使ったデザインの世界。あづのあこがれでした。

 その会社では本来は「日本人のデザイナーさん」が欲しかったのですが、わたしは「中国語の出来る日本人の雑用係」として働かないか、と声をかけていただきました。お金がなくてバイトを探していたわたしは、二つ返事で引き受けました。「雑用係」とはまさにこのこと、台所の掃除から資料のネット検索、街中への取材からちょっとした市場調査、銀行へのおつかい、デザイナー間の通訳から事務所の引っ越し先探し…なんでもやりましたとも。でも、わたしが「世紀のミッション」と呼ぶ(→言い過ぎ)、あの日の仕事は忘れられません。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 うちの会社が日本の出版社と組んで、漫画あり詩ありイラストありの文芸雑誌を創刊することになった。そこで「まだ日本に紹介されていない中国人絵本作家を日本デビューさせよう!」という企画が持ち上がり、わたしたちはその“発掘”に追われることに。上海市内の本屋という本屋を歩き回り、個性的で中国チックな作風をもつ“掘り出し物”がいないか、絵本コーナーや漫画コーナーをつぶさに見て回ること一週間。そこで白羽の矢が当たったのが「YANGZI」さんという中国人絵本作家だった。その日、わたしが出勤するともうミッションが待っていた。
「あづさん、この人を日本デビューさせることにしたから。あづさんは今日中にこの人にアポを取って、協力の了承を得ること!今日中にね!」

 (ありえない…なんて強引なんだ…)と一瞬引きましたが、わたしも今はこっちのニンゲン。何としてもアポを取らなくちゃ。そこでその作家の作品を手にすると…あれ?作者紹介に書いてあるのは「ペンネーム」「北京出身」「○×大学で客員教授をしている」ということだけ。男か、女か、はたまたいつの時代の人か、中国在住か、海外在住か、これでは何もわからない!!出版社に問い合わせてもなしのつぶて。ネットでヒットしたすべての連絡先に片っ端から電話をかけても「わかりません」「知りません」…それもそうだろう、この13億もいる中国でたった三つのヒントで一人の人を探し出せ、というほうがおかしい。今日中に本人を捜し当てて、しかもこの企画に協力させろだって?無茶だ!!

 でもあづはあきらめなかった。客員教授をしているという○×大学に電話したが、さすがにペンネームでは誰のことかわからない。でもわたしは目的の作家が北京にいることに賭けて、電話をかけまくった。午後七時頃、○×大学のある美術の教授と電話がつながった。わたしが自分は上海の日系企業の者で「YANGZI」さんを探している、と訴えたら「あー、知ってますよ。わたしが特に親しくしている先生です。女性で小さい子供さんがいらっしゃいますよ、本名は☆☆です、携帯番号教えましょうか?」…なんと、携帯番号ゲット!!!そこから粘ること一時間、彼女に電話をかけ続けた。ついに出た!!

 「はじめまして、突然のお電話恐縮です。わたしは…こういう者です。実はあなたの作品を拝見して、中国の伝統も失わずそれでいて現代風な個性あふれる作品に感動し、今回日本に発表したいと思っているんです。先生に書き下ろしの絵を描いていただいて日本人の詩人とコラボするという企画なんですが、協力していただけないでしょうか?」…たじたじの中国語で、捜し求めていた人と話す。相手の返事は「OK」。やったーーーっ!!ミッション成功!!午後八時過ぎ、たった三つのキーワードから始めた壮大な尋ね人がようやく見つかった!!しかも本人の声で企画に快諾!!あづの仕事、完了!!

 「おつかれ~あづさん。帰っていいよ。」そう言われた時には放心状態だったあづ。この仕事で必殺依頼人…いや、「雑用係」は辞めたいな~と思ってしまいました。わたしもいつかデザイナーになって、アポ取りじゃなくて、自分の作品で中国人とコラボしたい♪帰り道、そんなことを思いました。

 …長くなりましたが、だからパソコンでデザインを学びたかったんです。
 ミラクルな予感のする四月、あづも夢に近づけるかな?!
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by azu-sh | 2011-04-13 20:26 | 「あづ」の中国アルバイト
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 全国でも早いほうでしょうか、こちらでは桜が満開です!東北の皆さん、日本は桜前線北上中ですよ!古くから日本の春を告げ、多くの人の出会いと別れに立ち会ってきた桜が、今年も変わらずわたしたちに微笑みかけています。災害を生き残った桜の木が、被災者の皆さんに美しいひと時をプレゼントしてくれるように願っています。昨日撮ってきた桜の写真をアップしたのは、実は今日で「AZUのサンへーブログ。」が五周年なんです~!!わ~~パチパチ!
 五年前、中国の上海(サンへー)でスタートしたこのブログ、最初に投稿したのはこんな記事だったんですよ。ズバリ、「なぜ自分が上海に来たか」というお話。うつ病を発症し、死ぬ試みにも失敗し、入院先から逃げ出し、社会の中で生きていく自信を失い、お金も健康も愛ある家庭もなく、廃人になりかけていたあづが、「そうだ、海を渡ろう」と考えたいきさつ。
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2006.4.8
 「うつ」を治す。
 当時のわたしはこの表現が大嫌いだった。「うつ」を知らない人が口にする無責任な表現としか思えない。「治す」ことになんかちっとも興味なかった。
 あづが望んでいるのは「治る」ことじゃない。
 すべてをここで「終わり」にすること、そんな簡単なことなのに。
 わたしは治りたくなんかなかった。治っていく事実が受け入れがたかった。
 今度は絶対に未遂しない、次回こそは一度で済ませる。その頃のわたしはそう心に決めていた。

 でも、動かしようのない決定的事実に気づいた。
 神様が、わたしを死なせてくれない。
 いや正確に言えば、こっちがどんなに望んでもわたしの存在を永久に抹消してはくれないのだ。神様の記憶に残ってしまう限り、たとえ死んでもそれは「終わり」にならない。「終わり」はどんなに強く望んでも、はじめからないのだ。
 これは、これまでの人生で最大の、衝撃的な発見だった。選択可能な選択肢なんて存在しなかったことに、気づいた瞬間だった。

 だから、わたしは海を渡った。そこに行って何をするか、どんな仕事をしてどんな生活をするか、そんなことはどうでもよかった。ただ不本意でも惰性でも、とりあえず生きているしかなかった。それならせめて、生きていやすい場所へ移動しようとあづは日本を離れた。

 そして。
 この大陸に来て一年がたとうとしていたある晩、わたしは三行の詩を書いた。

わたしを殺そうとしていた人が、わたしを愛そうと努力してくれている。
普通に笑える。その人の前にいて、笑顔になれる。
わたしは、その人のことを信じてみてもいいと思う。           あづ


 ( ↑ この最後の三行は、今のわたしを生かしているミラクルな言葉。)

 五年間、(一年はお休みしましたけど…)このサンへーブログに足を運んでくださった皆さん、どうもありがとう!温かく意味深いコメントや個人的なメールで、あるいはあづを実際に訪ねて交友を深めてくださったブロ友の皆さん、本当にありがとう!皆さんとの出会いの不思議さに、心から喜び感謝しています!これからも気軽にここに遊びに来てくださいね!皆さんの幸せをお祈りしつつ…。

                       with love , AZU  2011.4.8
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by azu-sh | 2011-04-08 18:04 | 「あづ」の一筆コラム
b0074017_1415279.jpg あんな出来ではブログのネタにもならないよっ!…とさっきまで卑屈になっていたあづですが、今日職業訓練校の入学試験を受けてきました!ありえない成績だったので、結果を待たずにもう公開してしまうことにしたわたし。笑ってやってください。

 まず国語。漢字の読みで「法律を“遵守”する」というのが出ました。わたしは当たり前のようにひらがなで「ずんしょう」と書きました。だって、いつも中国語で「遵守(zunshou)法律」と言ってるから。でもふと、考えたんです。これ、携帯だったらどう入力するだろう?携帯ではローマ字打ちしない。「z」から書くわけない。そうか、これは日本語なんだ!答えは「じゅんしゅ」だ!!!

 そして、わたしの苦手な四字熟語。「単刀直入」とか「七転八起」などはわかるのですが、「一意専心」とか「破顔一笑」とか聞いたことのないものばかり…。「空いている漢字を埋めなさい」という問題だったのですが、わたしは中国語で読んで語呂のいいものを選び(→選び方からして間違っている)、制限時間ぎりぎりになって答えたのが「破顔“万”笑」。そんなに笑ってどーする!!!(爆)

 次は数学。試験官は「簡単な“算数”の問題です」と言った。うそつきめ、これは立派に算数を超えてる。わたしの脳みそは小学校二年生の九九あたりまでしか記憶にない。だから試験前に分数の掛け算と割り算のやり方をネットで調べ、万全に予習したつもりだった。すると、なんと問題に出たのは分数の足し算。簡単なはずなのに、あづの頭はパニックになった。悪戦苦闘し、「5分の2」を「2割る5」で小数にしてみたが割り切れない。そこへ、天から神の声が聞こえた。
「あづ、分母をそろえなさい」…キラーン★あぁ、なるほど。思いつかなかったよ、ありがとう神さま。

 確率の問題が出ることはなんとなく知っていたので、中学生レベルの確率の求め方は準備してきたつもりだった。「さいころを二つ振って出た目の和が4になる確率は?」…楽勝楽勝、12分の1だもんね!しかし…、やられた!あづの裏をかき、塩分濃度の問題が出たのだ!「4%の濃度の塩水を12%にし×××グラム作るにはあと塩が何グラム必要ですか?」…うそだ、こんな難しい問題が職業訓練と一体何の関係がある!?あづは途方に暮れた。(どうしよう、もう学校にも行けない、失業保険ももらえない、就職もできない)…問題とは関係のないことばかりがぐるぐる頭を駆け巡る。どうにか、解いた。

 筆記試験の後は面接だった。ソツなくこなしたつもりだった、「座右の銘」を聞かれるまでは。五人一組の集団面接で、他のみんなは「最後まで粘る」「まじめに生きる」「チャレンジ精神」とか答えていった。わたしの番になり、あづは胸を張って言った。「わたしの座右の銘は、“神さまの用意してくださるのは最短コースではなく最善コース”です!!!」…一瞬の沈黙の後、先生たちがどよめいた。

 こんな出来だから、職業訓練校は半分あきらめたような。でも、学生時代以来の試験に振り回される自分が可笑しくて、帰宅してからあははと笑ってしまった。これもひとつの社会経験、よくできましたッ◎(笑)

  ↓ わたしの心意気はちびまるこちゃんの勉強部屋とそう変わらない…
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by azu-sh | 2011-04-06 14:17 | 「あづ」の一筆コラム