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上海っ子AZUが早朝に見る夢の跡。


by azu-sh
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ひきこもって一週間 <コラム>

 この一週間、実は一度も家から出ていません。あまりにひきこもっているので訪ねてきた友人から「ヒッキー」と呼ばれてしまいました。(笑)
 立っていても座っていても、とにかく長時間体を起こしていると貧血になってしまうんです。今回は病気の身体症状ばかりが目立っていて、気分の落ち込みはあまりありません。

◆うつ病の主な身体症状◆
不眠(寝つきが悪い、熟睡できない、朝早く目覚める)
食欲不振(おなかがすかない、食べてもおいしくない)
体の痛み(肩こり、腰痛、頭痛、手足のふるえとしびれ)
胃腸異常(胃の不快感、便秘)
めまい、立ちくらみ、疲れ、だるさ、動悸、微熱…


 気持ちが割と安定しているので(あれ、うつじゃないのかも…)と思ったりしますが、上記の身体症状がすべてあてはまっているところを見るとやはりそうなのでしょうね。今回、気持ちが安定している理由のひとつにこのブログがあります。自分のうつ体験を残したいと思って始めたこのブログ、これまでも数年前にさかのぼって詳細を思い出しながらうつ病について書いてきました。自分の変化を観察し、記録する。その過程を経ることで病気を客観視できるようになったようです。つまり、渦のただ中にいる自分だけでなく、それを冷静に見つめて表現する自分も獲得できたようなのです。視点が変わったことで病気の症状が軽くなった。わたしにとって大きな“ブログ効果”です。

 上海で知り合った友人たちも助けになってくれています。まるで日本のお医者さんが問診する時のように、今の症状や気持ちの変化などをわたしが話せるよう上手に誘導して話を聞いてくれたり。タクシー代も自腹でわたしを急いで病院に連れて行ってくれたり。仕事を休んで一日中一緒に家にいてくれたり。「日本食作ったよ」と言ってひじきの煮物をバスで届けてくれたり…。おかげで、日本にいた時よりも穏やかな環境で休養できています。

 友人に「うつが治ったと言えるのはどういう時だと思う?」と聞かれました。特に考えたことはなかったのですが「死ぬことに興味がなくなった時、かなぁ」と答えました。正確に言えば「故意に死ぬということに興味がなくなった時」です。生きるのが“楽しい”と思えるかどうかは別にして、(生きていても別にいっか~)と思えた時。
 以前はそう思える日が来るとは到底想像できなかった。でも今はその日が来ることを望んでいます。上海生活とブログのおかげで、生活が色づいてきたから…
ひきこもって一週間 <コラム>_b0074017_8201580.jpg
   ↑ 東台路のアンティーク市場で。骨董品の中で夢見る骨董猫。
by azu-sh | 2006-09-12 08:23 | 「あづ」の一筆コラム